所長 市来伸廣 医師
船舶は長い航海の途上、今後の航海を安全に航行するために、「ドック」と呼ばれる工場に入り、検査・修理を受けます。
人も同様、この先長い人生を健康的に営むため、定期的に体全体を徹底的にチェックすることで、小さな体の変化を早期に発見し、早期治療に結びつけるのが人間ドックです。
がんや心臓病、糖尿病や高脂血症といった生活習慣病の多くは、かなり進行しないと自覚症状がありません。 そうした病気を早期に発見し、大事に至る前に、病気の芽を摘み取ることを目的としています。
検査結果やデータには個人差があります。
ご自分の適正な数値を把握し、その変化を観察するために、年に一度人間ドックを受診することはとても重要なことだと言えます！
事前準備
事前送付物の問診表には、ふだんの生活や既往歴などについて記入します。
受診当日の朝は、お小水と、それぞれ別の日に採取した便を２種類の容器に入れて持っていきます（１つは可能な限り当日の朝が望ましいのですが、どうしても無理な場合は別の日でも問題ありません）。
受診前日の夕食は夜９時までにすませておきましょう。海藻類（わかめ、ひじきなど）、果物、トマト、きゅうり、繊維質の多い野菜類、豆類、きのこ類などの消化の悪い食べ物は控えるようにします。夜９時以降は水やお茶などの水分補給ならＯＫ。当日朝５時以降は絶飲食の状態でいること。血圧のお薬を飲んでいる方は、なるべく早い時間に少量の水で服用してください。
事前送付物
受診当日の２～３週間ほど前に自宅に届けられる事前送付物には、以下が入っています。
- 人間ドックの案内
- 問診票
- オプション検査料金表
- 検尿・検便のための容器
施設・設備について
各検査は千葉診療所内の各フロアによって行われます。
4階人間ドック受付フロア
千葉診療所 LAPUTA 4F・5Fが当院健診センターでございます。
人間ドック受付は4Fです。
清潔感のあるゆったりした雰囲気の中で、リラックスして検査をお受けいただくために、当院の健診センターは健診専用で、 ２フロアーを吹き抜けにしています。
フロアー間の移動は専用エレベーターを設置することにより、 受診者様以外のお客様との動線を分離しています。また、重厚感のある木目を随所に採用し、シックでモダンな落ち着いた空間になっています。
開放感のある吹き抜け
4階にはロッカールームを完備しております。
３Fでは、循環器、呼吸器、消化器など それぞれの専門医師が外来診療を行っています。 精密検査となった場合のアフターフォローも安心です。
保育所併設だから、お子様連れでも安心です。 当院２Fの保育園では、５歳までのお子様を保育士がお預かり致します。
※事前の予約が必要です。
胃部Ｘ線撮影装置
バリウムを飲んで検査をします。日本消化器がん検診学会の認定を受けた胃がん検診専門技師が撮影を行います。
マンモグラフィ
撮影装置
乳部組織をX線撮影します。組織内の腫瘍や石灰化の撮影に適します。
内視鏡装置
一般的な口からの胃カメラが苦手な方のために、鼻からカメラを挿入する経鼻内視鏡もご用意しております。
眼圧検査機器・
眼底検査機器
血管を撮影することにより動脈硬化や糖尿病等の進み具合が観察できます。
超音波装置
（エコー）
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓や頚動脈・乳腺の撮影ができます。
骨密度測定装置
極微量のX線を使用し測定を行います。通常よりも制度の高い検査結果が得られます。
胸部X線撮影装置
当院ではX線フラットパネルディテクタを採用し、高感度、高解像度及び低ノイズを持ち合わせた優れたX線画像を提供いたします。
受診後について
人間ドックは健康の維持・増進を目的としています。
ただ単にご利用いただいただけでは本来の目的を達成することはできません。 結果レポートのご案内通りに、再検査や精密検査の受診、必要な場合には適切な治療をお受けいただくこと、 また結果に合わせて日々の食事内容の改善、適度な運動や禁煙など生活習慣を改善することが極めて重要となります。 異常が見付かった場合には人間ドック結果レポートをご持参いただき、かかりつけの医師にご相談するか、 当院の内科、循環器、消化器、糖尿病ほか各分野の専門医師にご相談下さい。また、必要に応じて高度医療専門医療機関をご紹介いたします。
人間ドック当日は、検査結果とともに医師から説明があります。
もし何らかの症状や病気が見つかった場合は、今後の治療方針や処方について話し合います。
それ以外にも質問や気になる点があれば、何でも医師に相談しましょう。
なお、数値などが詳細に記載されたすべての検査結果レポートは、 ３～４週間後に自宅もしくはご希望先に届けられます。 毎年当院をご利用ただいているお客様はデータを経年管理しておりますので、グラフによる数値の変化が報告書に解りやすく表示できます。